麻雀が強くなるコツ
強くなるには実戦が一番とよく言われる。管理人もそう思う。ただし、上達のエッセンスを素早く吸収するには「コツ」を押さえている必要がある。この「コツ」と言われるものにいち早く気づくかどうかで"飲み込みが早い"かどうかが決まる。
せっかく実戦経験を積んでも、コツに気づかないままやっている人は上達のスピードが驚くほど遅い。だからせっかくの努力が報われないで楽しめないままやめていく。すごくもったいないことだ。
・実戦で上達する5つの行動
そのコツとは、@〜Dの行動を常に心がけることだ。
@はっきりした目的意識を持つこと。
A正しい目的意識を持つこと。
B成功の理由を考えること。失敗の理由はその2倍考えること。
C失敗を繰り返さないための方法は家に帰ってから考えること。
D考えた方法を実戦すること。(Dは自然に@になる。以下@〜D繰り返し。)
順に説明していこう。
@はっきりした目的意識を持つこと。
麻雀に限らずすべてに言えることだが、"目的意識"がはっきりした行動というのは、その結果が人の記憶に残りやすい。逆に、漠然とした行動の結果は漠然としか印象に残らない。なぜかというと、人は労力をかければかけたほどその結果を知りたいと思う生き物だからである。他人がやったことやなんとなくそうなったことは結果があまり気にならないものなのだ。目的意識を持って実戦するということは精神的にかなりの労力を要するので、その結果が報われたかどうかとても気になるというわけだ。
つまり、実戦から誰よりも学んで上達するためには、"目的意識"を持って臨むことが重要ということになる。
A正しい目的意識を持つこと。
せっかく目的意識という労力をかけても、間違った方向に目的意識を向けたのでは結果が出ない。結果が出ないと報われないので人は努力することをやめてしまう。そうならず上達するためには、正しい目的意識を持つことが重要になる。では、麻雀の上達において正しい目的意識を持つにはどうすればよいのか?
「上達法法(方針)」に書いてあるように、麻雀で勝つために打ち手ができることというのは大きく分けて3つしかない。「牌効率を高めること」「守備力を高めること」「読みの精度を高めること」そしてそれらのバランスを判断する「状況判断力(押し引き)」だ。最適な一打を選択するため、これらの向上に努めるのである。
実戦ではしばしば選択の難しい局面に出会う。「攻めるか、降りるか」「打点か、スピードか」「染めるか、手なりか」これらの選択のとき、必ず"選択した理由"があるはずだ。なんとなくにせよ、感覚的にせよ必ずあるのだ。
「ただなんとなくあがれなそうだったから降りた…」という場合だって、その「あがれなそう」と感じた理由があるはずなのだ。まず、自分がなぜ「あがれなそう」と感じたのかを把握すること。そしてなるべく言葉にすること。そうすれば、「場にピンズがあまり出てなくて、他の人がたくさん使ってそうで、ピンズのターツが揃いにくそうで、テンパイしてもあがりにくそう。」というふうに、自分の判断基準や感覚が分かってくる。
自分の判断基準や感覚に気づいたら、今度はそれが正しいか検証する。上級者に聞いてみたり、上級者のブログ等を見て、同じような見解かを確認する。間違っていたらより正しそうな判断基準に改める。幸い、ベタオリするにしても「牌の安全度はほとんどはっきりしている」から調べれば分かるし、牌効率にしても「良いサイト」があるので調べれば分かるので心配はいらない。ただし、「状況判断力(押し引き)」については、先の2つほどはっきりとした基準がなく難しい。これの向上にはB以下の試行錯誤が必要となる。「実戦麻雀問題集」も活用してもらいたい。
B成功の理由を考えること。失敗の理由はその2倍考えること。
押し引きの選択の結果あがれたとする。先ほどの選択は正しかったのだろうか?さっき成功したからから正しいというのは麻雀のような確率ゲームでは通用しない。10回やって3回成功7回失敗する選択だって、3回は成功する。さっきの成功はその3回のうちの1回かもしれない。
繰り返しになるが、「選択した理由」を改めて思い返し、検討しよう。明らかに失敗なら結果が成功でも改めよう。
例えば、追っかけリーチか降りるかの選択で、考えても結論が出ず迷いながら「早く打たないと…」と焦って、「せっかくテンパったから…」とリーチを選択したとする。リーチ後に確認したら待ちはカンチャンの5萬で3枚捨てられてて残り牌は1枚しか無かったことに気づく。やばい…と思っていたところに5萬が出てあがれてほっとする。
こういうときは結果あがれたとしても明らかに失敗である。次回からは降りれるように「あのときの選択は@早く打たないとという焦りで残り枚数を確認することを忘れ、Aせっかくテンパイしたからという貧乏根性が決断の決め手になってしまったんだな」と振り返り、判断基準と感覚を修正しよう。
失敗の理由は成功の理由の2倍考えよう。悪いことは考えたくないけれど、同じ場面で次は成功できる、これを続ければいつかはとてつもなく強くなれる…と思えばやる気が出るはず。
C失敗を繰り返さないための方法は家に帰ってから考えること。
実戦では選択の理由と結果を焼き付けることに集中しよう。失敗についてどうすれば良かったかを考えるのは家に帰ってからだ。
実戦中にあれこれ考えても、考えるための資料は足りないし、まともな結論など出ないはずだ。そのことで頭がいっぱいになると、目の前の麻雀もおろそかになり、目的意識も漠然としてくるので、選択もあいまいになり、結果も記憶に残らない。そうなると、いくら実戦を積んでもまったく上手くならない。気をつけよう。
D考えた方法を実戦すること。
試行錯誤して考えたものは必ず自分に返ってくる。成功しても失敗しても上達のための糧となるのだ。
失敗したらその方法は間違っていたということが分かる。「その方法は間違いである。その理由はこうだからだ。」と確信を持って判断できるのはそのことで試行錯誤したあなただけ。あなただけは二度と同じ間違いをしないし迷うことがないのだ。一生役立つあなただけの財産である。さあ次の方法を試そう。
成功はなによりの報酬である。試行錯誤でつかんだ自分だけの成功。格別の喜びを胸に次の課題に向かおう。
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