"ミス"は必ず起こる
強くなるために必要な方針の立て方、そしてその優先順位は「上達方法(方針)」のとおりである。
しかしながら、麻雀をやるのは人間なので、機械的に技術を上げるだけでは思ったように勝利につながらないので注意しなければいけない。
人間がプレイする場合、機械と違い"ミス"が起こる。
ミスには2種類ある。
気づかないミスと気づいてもしてしまうミスだ。。
この2つのうち、時に厄介なのが、”気づいてもしてしまうミス"だ。
麻雀は、最善手が分からずにミスすることと同じくらい"最善手を分かっていてもミスする"ことが多いゲームである。
人間の注意力には限界があり、どんなに注意深い慎重な人であっても疲労や錯覚などでミスを起こす場合がある。
ミスのことを認知心理学では「ヒューマンエラー」という。この現象は多かれ少なかれすべての人間に共通して起こる。
自分だけは間違わないと過信することなくミスをしやすいポイントを予め把握して対策を講じることが肝要だ。
"ミス"が起こる3つのポイント
ヒューマンエラーの発生するポイントは3つある。
人間が何かの行動を起こすときには「情報の認知」→「情報の判断」→「行動」という過程を経るが、この3つのポイントのいずれにもヒューマンエラーは起こりうる。
麻雀におけるミスをこの3つごとに分類し、それぞれに対策を講じていくことが上達を早めることにつながる。
■@情報の認知におけるミス
代表的なミス
・通った牌の数え間違い。
・和了牌の残り枚数の数え間違い。
・他家の仕掛けの見逃し。
・複数の他家の攻めが一気にきた場合の安全牌の発見ミス。
対策:麻雀というゲームの性質上、認知におけるミスが最も多く、大きなミスになりやすい。
そして上級者になればなるほど減らしやすいのも認知のミスとなる。
場況の認知を正確で早くするためには、まずは集中すること。
そして、場のパターン毎に注意するべきポイントを押さえておくことだ。
例えば、染め手の他家がいる場では、染め色と字牌の出に注意する。他家の押し具合にも注意する。
自分の手が悪い場では、全員(特に親)への安牌の数をチェックしておく。
自分の手が仕掛ける手であれば、どこが出たら鳴いてどこなら鳴かないのかを決めておく。
■A情報の判断におけるミス
代表的なミス
・押し引き判断のミス(調子が良い時、悪い時が連続することによる感覚のズレ)。
・手拍子の安牌合わせうち。
・複数の他家の攻めが一気にきた場合の安全牌の判断ミス。
・時間切れによる判断不全。
対策;認知のミスの次に多いのが判断におけるミスだ。
判断におけるミスは心理的な要因によるものがほとんどである。
麻雀の打牌をする際、人間は得失点の感覚的な勘定による判断を行っているが、この感覚はとても狂いやすいという性質がある。
たとえば、カンチャン待ちが3連続で一発ツモであがれたりすると、次の局で自分の手がどうやっても和了れる気がしてしまう。
逆に、ワンチャンスで連続3回振り込んだりすると、いつもよりワンチャンスが怖くて切れなくなってしまう。
もっとひどいと不条理へ耐え切れず、「なんで俺だけこんなについていないんだ」と投げやりに全ツしたり、諦めて全部降りたりする人もいる。
キレ打ちや投げやりな打牌をしないことは重要なポイントだが、これができるようになるには"諦観"という感覚を身につける必要がある。
この感覚の習得には個人差があり、誰にでも身につけられるものではなく、才能とそれなりの努力が必要であるように思う。⇒諦観を身につけるには
好不調による感覚のズレを最小限にするにはある程度はっきりした基準を設けておくことが有効だ。
ベタオリする基準、攻める基準を設定しておくことにより、好調不調にかかわらず最適な判断をすることができる。
判断基準ははじめは大雑把なもの(例:脱初心者 最速上達打法)を設定し、慣れてきたら徐々に細かく設定していけばよいだろう。
細かい押し引きについては実戦麻雀問題集などを活用してもらいたい。
■B行動におけるミス
代表的なミス
・切り間違い。時間切れによるツモ切り
対策:行動におけるミスは他の2つと比べれば発生頻度は少ないが、起こるとダメージが大きいので注意しよう。基本的には切り間違いと時間切れだ。
切り間違いについては、疲れた状態のときに多く起こるので、疲れた時に打たないようにすることで減らすことができる。
また、切る前にほんの一瞬"間"を作ることによってかなり減らすことができる。
時間切れについては、事前に起こりそうなパターンや展開を考えておくことで対応が早くなりミスが起こりづらくなる。
これらすべてに共通するミスへの対策方法としては、
@麻雀に集中する。(ながら麻雀をしない。考え事をしながら打たない。)
A疲れた状態で打たない。(徹麻するなら昼寝ておく。)
B平常心で麻雀を打てるメンツと打つ。(気を使う人と打たない、怖い人とは絶対打たない 笑)
がいつでも自宅から参加できる高レートフリー雀荘
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