ベタオリの方法と牌の安全度

ベタオリとは何か?


ベタオリとは、自分が振り込まないように、相手がロン和了できない牌を切る技術のことをいう。
ベタオリを全くしない場合、どうなるかというと、まず間違いなくボロ負けする。
ではどのくらいボロ負けするのか?
ちょっとした計算をしてみよう。

放銃率(1局につきロンされる確率)は平均的なベタオリをした場合は13%くらいで、ベタオリをしない場合は17%くらいになる。
(なお、ベタオリをしないで全局攻めれば和了率が上がるんじゃない?と思われるかもしれないが、和了率は平均的にベタオリをした場合は23%程度、ベタオリをしない場合は24%と大して変わらない。)
さらに、相手が高い点数のときもベタオリをしないことになるので、放銃したときの点数も1回の放銃につき2000点くらい高くなる。(ベタオリ時5000点⇒ベタオリしない場合7000点)
ベタオリをすることで、放銃率を4%下げることができて、放銃した場合の被害も一回につき2000点くらい少なくすることができるということになる。

これを素点でお金に換算すると次のとおり。
100半荘麻雀をしたとすれば、1半荘がだいたい10局とすれば、計1000局。
1000局のうち、放銃する回数が170回から130回に減り、放銃点が7000点から5000点に減るので、
170回×ー7000点=ー1190000点が、
130回×ー5000点= ー650000点に 減るので540000点が節約できることになる。
540000点というのは、点10(千点100円)のレートだと5万4千円。
点5だと半分の2万7千円。
50半荘ならこの半分。
実戦だと、素点と同じくらいウマ(順位点)とオカ(トップ賞)がかかってくるので、この倍くらい負けることになる。
逆に言えば、初心者がベタオリを習得すれば、無条件でこれだけ+になるということでもある。
初心者だけの卓なら、これだけで大勝ちできてしまうかもしれない。





ベタオリの方法 @麻雀のルール上、ロン和了できない牌


ベタオリ時に切るべき牌は次の2種類に分けられる。

@麻雀のルール上、ロン和了できない牌
A待ちになっている可能性が低い牌

このうち、基本となるのは@の牌、難しく差が付くのがAの牌となる。

まず、@「麻雀のルール上、和了れない牌」について。
これは、麻雀のルール上、絶対に和了れない牌を利用するもの。
和了れない牌は4種類。

1.【現物】 河に捨てられている牌ではロン和了できない。
2.【リーチ後に通った牌】 リーチ後に通った(見逃した)牌ではロン和了できない。
3.【同順に捨てられた牌】 ある牌を切られてから自分の番を過ぎるまではその牌で他の誰からもロン和了できない。
4.【その他牌理上待ちになる可能性のない牌】 筋・壁・ワンチャンス・同順などの組み合わせにより待ちになりえない牌

まずは、この絶対和了できない牌を素早く確実に見つけることがベタオリの基礎になる。





ベタオリの方法 A待ちになっている可能性が低い牌


待ちになっている可能性が低い牌の安全度は以下のとおり。


・現物 (100%品質保証)
ーーーーーーーーーー100%の壁ーーーーーーーーーー
・2枚切れた字牌、スジ1・9牌 (チートイだけ警戒すること)
・1枚切れた字牌、スジ1・9牌 (チートイと終盤は警戒すること)

ーーーーーーーーーほとんど現物感覚ーーーーーーーー
・0枚切れた字牌、スジ19牌 (序盤はほとんど安全、終盤になるにつれ結構危険になる。)

ーーーーーーーーー持っていれば一安心ーーーーーーー
・スジ牌(両スジ含む。) (カンチャンにも当たる。テンパイ直前の牌のスジはモロヒッカケの可能性があり危険。) カベの外側の牌

ーーーーーーーーできれば打ちたくないーーーーーーー
・無スジ1・9牌 (当たってもタンヤオ付かない。他の数牌より少し使いづらい。)
・片スジ4・5・6牌 (4・5・6牌のクソ待ちではテンパイとりづらい。)

ーーーーーーーーー祈りながら捨てるーーーーーーーーー
・2・8牌3・7牌 


ーーーーーーーーーーー玉砕覚悟ーーーーーーーーーーー
・4・5・6牌 (2・8、3・7の倍くらいあたる。)


※切る牌がドラだと、点数が高くなるので危険度上昇。 (ドラは毎局変わるから、しっかりとドラを意識する習慣をつけること。)

しっかりベタオリをしようと決めたときに9割方この表通りに切ることができれば、まず初級者は脱出である。





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